奈良筆の産業全体の規模はどのように変化していますか?
以前たくさんの筆屋さんがありましたが現在はどんどんどんどん少なくなってきました。
奈良筆の職人さん販路拡大の為に何をされていますか、またご自身はそういった販路拡大の為に何かしていることはありますか?
普通の筆屋さんや問屋さんは奈良から北海道、九州まで全国津々浦々に営業しに行くんです。展覧会に出店したり書道の先生などに売り込みに行って注文を貰うという形ですね。ただ私はそういった販路拡大のようなことは出来ないです。
新しい世代の筆離れが加速化する中で、奈良筆について彼らに対し伝えたいことはありますか?
筆を持って頂きたいということですね。デジタル化が進んで鉛筆やら筆やらを使わなくなってきましたが、一度その手で筆を取っていただいてその良さというのに触れて欲しいなと思いです。
ご自身の今後の目標を教えて下さい。
もう年齢も年齢ですので、これからはいかに健康を維持して筆を作り続けられるか。出来るだけ長く元気に筆を作り続けて、お客さんに喜んでもらうというのが目標ですね。
インタビュー内容を一部改変し、簡略化させて頂いています。
奈良筆 田中
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