京和傘 木下 基廣

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木下 基廣

京和傘

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木下 基廣

京和傘

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木下 基廣

京和傘

この業種に携わろうと思ったきっかけを教えて下さい。

家業として継ぎました。1690年からの歴史があるので自然とでしたね。

伝統工芸全体で後継者問題が取り沙汰される中、京和傘はそういった問題に直面していますか?

もちろん和傘職人は数えれる程になってきましたが、うちは若い子をたくさん育ててます。会社によって捉え方は変わるとは思いますが、私達は次の400年を目指して経営しているので。若い子は何人かいますのでそこまで問題視はしてないです。募集かけたら結構来ますからね。

そのような若手育成に力を入れ始めたのはいつ頃ですか?

結構早い段階からでしたね。自分が継ぐ頃には 若手は必ず育てなければいけない っていう考え方でした。

海外の方からも和傘というのは注目されていると思いますが、どのような海外の方から購入されますか?

傘の文化がない欧米の方が多く、逆に傘の文化があるアジアのお客さんは少ないですね。アジアの方々は傘を簡単に壊したりだとかすぐ置き忘れたりだとかそういう低いイメージを持っているので。ただ欧米の方は傘の文化があまりないので雨除けの道具として素晴らしいものだという認識の方が多いですね。

そのように和傘を購入した海外の方は雨除けを目的として使用している方が多いということですか?

もちろんいますし、人によっては家に飾られたりする方もいらっしゃいます。一つの工芸品として見てもらえますね。日本人はどうしても傘と言えばビニール傘というイメージがあって、安価で何度も買うという感覚なんですよ。ただもちろん日本の伝統を凄く大切にしている方々、そして富裕層の方々などからはしっかりと和傘を見てもらえますね。

和傘をインテリアとしても販売しているとのことですが、それはどのような方から注文を受けますか?

単純に日本の文化が凄い好きな外国の方々が家に飾ったりだとか、海外でアジアンテイストの店を開くときの店内装飾としてとか。前の例だとドバイのカフェとかシンガポールのホテルなど世界の各地から注文がありますね。

和傘の中でも「極みシリーズ」というのを作られるようになったきっかけは何ですか?

一番作るのが上手い人やベテランの人っていうのは和傘の作りが違うんですよね。その他の和傘と並べることが出来ないのでその「極みシリーズ」を始めました。ベテランの人に払う金額と昨日入った人間に払う金額とでは全然違いますから。こういう風に商品の差別化をしていくことが重要なんですね。

昔と今で需要にどのような変化がありましたか?

昔は日本人の日用品でしたが、今では趣味嗜好。一家全員が和傘を持っていて全国津々浦々に和傘屋がある状態だったのでそれはもう相当違いますよね。和傘は安くないですし、安価で便利なものが売れるのは仕方ないと思っています。着物なんかでも勿論そうですから伝統工芸全体がそういう流れなんじゃないですかね。ただ今では京和傘として興味をもった方が買って下さって和傘の本質を見てくれる人は増えました。

辻倉

tujikura

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