京象嵌の業界全体は近年注目されている後継者不足の問題に直面していますか?
後継者は本当に少ないです。高齢でやっている人が多いですし、あと十年もしたら職人は数人ほどになるんじゃないですか。
後継者不足でなく仕事不足と言われていますね。伝統工芸に関心のある若者も、応援したい、教えたいという気持ちのある方も多くおられます。
京象嵌が今後生き残っていくためには何をしていくべきだと思いますか?
京象嵌を守ろうと思うならものづくりを続けていかないといけない。それぞれの時代で試行錯誤を繰り返されてきて今があります。いま求められているもの、何か新しい他にはないもの、それを形にして国内外に道を広げて、求める人に届けることだね。
最後にご自身の今後の目標を教えて下さい。
今考えている仕事を形にしていくことですね。ゼロからものをつくって求める人に繋げていくのは難しいことですが、まずは行動して行かないと。
ずっと初めて作品を発表するときは京都で、師匠の小野さんと縁のある場でという目標があり、それは達成することができました。今後も小野さんの力になれることに尽力し自身の作品の制作を続けて発信してゆきたいです。
インタビュー内容を一部改変し、簡略化させて頂いています。

京象嵌 小野
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