大阪浪華錫器 今井 達昌

コロナ禍でどのような影響や打撃を受けましたか?

売り上げ全体で20%ほどダウンしました、実店舗もコロナで相当被害受けましたから。人件費などもありますし中々しんどいですね。

そのコロナ禍で注目を浴びたECサイトはどういった経緯でやられるようになったんですか?

やっていますがそこまで力は入れていないです、それは取引先に迷惑がかかってしまうから。なので直売だからといって特別値段を安くしているわけでもないです。ネットで大阪錫器と調べてたくさん出てくるのはうちの取引先が販売しているからですね。

他産地にも錫器がある中で全国的に大阪錫器を広げられた要因というのはどのようなところがありますか?

うちだけがまず百貨店流通に対応して動いていることとそれに合わせた生産力があることですね。そして全国の錫器の生産量の6.7割、大体三分の二もうちで作っているので。だから大阪で錫器の会社はうち一件だけ、小さくやられているところも一応ありますけどね。

そのように大阪浪華錫器の会社が一件ほどになったとはどうしてですか?

僕の代になってうちがそういう方針に持ってったからですね。伝統工芸の認定を受けた昭和58年、その時の事業所数が8か9件で職人は15人だったのが、今ではうちだけでも20人超えてます。つまり事業所数は減ったけど従事者や売り上げは増加しているんです。

他産地でもそのような一つにまとまる動きというのはあるんですか?

ないことはないですが、その産地の市場規模によります。産地として50億、100億の売り上げがあるところだったら絶対一件じゃまとめきれないですから。ただ産地ごとで頭角を現してきているようなところは結構あります。

今後大阪浪華錫器はどのようになっていくと思いますか?

今とあまり変わらないだろうと思います。昔は大阪の人間でも錫器を知っている人は少なかったし、売り上げもそこまでだったので伸びる余地はあったんですが今は全国圏に広がってますからね。正直自分の能力ではここまでが限界かなと、次の者が自分より優秀であれば全然伸びるとは思いますけどね。


最後にご自身の今後の目標を教えて下さい。

会社を建て変えたいです、今じゃ狭いですから。コロナ前から設計は出来てるんですが、コロナで色んな出費が出てしまったので今は中断している状況なんです。それが今の目標ですかね。


インタビュー内容を一部改変し、簡略化させて頂いています。

大阪錫器株式会社

osaka-suzuki-kabushikigaisha

1

2

関連記事一覧

最近の記事

インタビュー

お知らせ

ギャラリー

カレンダー

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PAGE TOP