蜻蛉玉

蜻蛉玉とは、柄が入った小さなガラス玉のことであり、模様のついたガラス玉をトンボの複眼に見立てて、蜻蛉玉と呼ばれるようになったと言われる。起源は相当古く、ガラスの発明の頃まで遡りはっきりとしない。日本で作られるようになったのは奈良時代と言われており、厨子に用いたりするなど仏教美術に深く結びついた。現在はネックレスなどのアクセサリー類として売られているが、古来の伝統を引き継ぐ蜻蛉玉職人は激減してしまっている。

  1. 和泉蜻蛉玉 松田 純一
PAGE TOP