べっ甲

べっ甲とは、ウミガメの一種であるタイマイを加工したものであり、箱や器、装飾品などに使用される。日本に伝来したのは飛鳥時代で正倉院にも収められていて、当時の嗜好品として人気を博し、その後国内生産も始まり職人も増加した。しかしタイマイの生息地が日本にないことで輸入での素材確保に頼りきっていて、そのタイマイがワシントン条約によって輸出輸入が禁止となり、過酷な状況に追い込まれた。現在は条約施行前に購入した在庫分と端材で対応していて、タイマイの国内養殖も進んでいる。

  1. べっ甲 池田 柏藻
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